はじめに
皆さん、おはようございます。こんにちは。こんばんわ!
今回の記事は、FXをやったことのある方は必ず何処かで聞いたことがあると思われるダウ理論となります。
このダウ理論は、全てのFX相場で通用するものであり、更に言えばダウ理論こそが相場を攻略する上での基礎となっているといえます。
ここまで言うと難しいものではないか?と心配になる方もいらっしゃると思いますが、実はそれほど難しいものでもありません。
本記事では、ダウ理論につきまして、数回に分けて出来る限りわかりやすくご紹介いたしますので、是非記事をしっかり頭に叩き込みましょう!
ダウ理論とは?
チャールズ・ダウ(1851年~1902年)は、投資の世界に多大な功績を残した人物です。
そして、そのチャールズ・ダウによって考案されたのが、ダウ理論となります。
毎日のニュース、各所の電光掲示板やスマホアプリなどでよく目にする、平均株価(日経平均株価やNYダウ)は、チャールズ・ダウが考案したものです。
また、彼が設立したダウ・ジョーンズ社、および発行した経済新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、今でも幅広く世界に知られています。
このチャールズ・ダウの名前から命名されたダウ理論とは、チャールズ・ダウの考案したマーケット理論です。
厳密にいえば、チャールズ・ダウ自らが著作を残しているわけではなく、彼がウォール・ストリート・ジャーナルで論説していた内容を、チャールズ・ダウが亡くなった後にS・A・ネルソンが『The ABC of Stock Speculation』で体系化し、またW・ハミルトンが『The Stock Market Barometer』で紹介、そしてロバート・リーが『The Dow Theory』でさらに発展させたということになります。
チャールズ・ダウの考案した平均株価および理論は、景気の循環を探ろうとするところを出発点としていました。
それが年々と受け継がれ、100年以上が経過し、現代ではテクニカル分析の原点と言われるようになりました。
元々は株式市場(株価指数)の理論ではありましたが、FXなど他の市場にも利用できる性質が認められ、多くのマーケット関係者から支持を得てきました。
チャールズ・ダウ
チャールズ・ヘンリー・ダウ(Charles Henry Dow, 1851年11月6日 – 1902年12月4日)は、アメリカ合衆国のジャーナリスト・証券アナリスト。
略歴
コネチカット州スターリング生まれ。ハイスクールを中退後、新聞記者になる。主にニューヨーク証券取引所での相場に関する記事を執筆し、その取材の経験から「株価は全ての事象を織り込む」というダウ理論を提唱。テクニカル分析の先駆者の一人となる。1882年にはエドワード・ジョーンズ(英語版)やチャールズ・バーグストレッサー(英語版)と共にダウ・ジョーンズを設立、当初は手書きの経済ニューズレターをウォール街の経済関係者に配布し始める。このニューズレターがやがて発展し1889年7月に『ウォールストリート・ジャーナル』となる。1896年にはニューヨーク証券取引所の株価動向を示す指標として同紙にダウ・ジョーンズ工業平均株価を掲載し、これは今日に至るまで証券関係者に幅広く活用されるようになった。1902年、ニューヨークのブルックリンで死去。
ダウ理論の6つの基本的な法則
ダウ理論は、6つの基本的な法則で構成されています。
基本としては平均株価で語られる法則ですが、先物や為替、暗号通貨などあらゆる市場にも応用出来ることが評価されています。
基本原則①:平均価格はすべての事象を織り込む
市場価格の形成(需要と供給)に影響を与えるあらゆる要因は、平均価格に反映される(織り込まれる)という考え方です。
需要と供給に影響を与えるファンダメンタルズ要因はもちろんのこと、地震や災害といった予測不可能な事象であっても、そのプライス動向は平均価格に織り込まれていきます。
そのため、今後の値動きを予測するには、あらゆる要因を織り込んだチャートを分析すれば良いという考え方ができ、これがテクニカル分析の有効性の根拠となります。
基本原則②トレンドには3種類ある
チャールズ・ダウは上昇トレンドと下降トレンドについて、明確な定義付けをしました。
これは100年以上前から現代にも受け継がれている基礎的な考え方です。
トレンドの定義としては、高値および安値(方向性を持った推移の中の山と谷)に注目します。連続する高値および安値が、それより前の高値・安値より上に位置する(切り上げる)限り、上昇トレンドであると考えます。その反対に、連続する高値および安値が、それより前の高値・安値より下に位置する(切り下げる)限り、下降トレンドであると考えます。
そのトレンドの推移について、以下の長期・中期・短期という3種類に分類されます。
長期トレンド(プライマリーサイクル)
上昇または下降の明確な方向性を表す。通常、1年~数年間継続する
中期トレンド(セカンダリーサイクル)
長期トレンドと逆行する調整局面を表す。通常、3週間~3か月継続する
短期トレンド(マイナーサイクル)
中期トレンドの短期的な調整局面を表す。通常、数時間~3週間継続する
基本原則③長期トレンドは3段階からなる
長期トレンドは、3段階で構成されると考えられています。
第1段階
先行型の投資家による買いが主で、価格は動意づくもののあまり動きません。
つまり、プロのトレーダーや大口の仕込み期間であることが考えられます。
第2段階
価格上昇や景気改善が見られ、多数の投資家が追随して買い始めます。
第一段階以外のプロトレーダーや大口などがどんどん買いを始める期間であることが考えられます。
第3段階
報道での扱いが大きくなり、出来高も増え、一般トレーダーや初心者の参入が増えていきます。
この段階が、最初に買い始めた先行型の投資家が利益確定するところで、いわばトレンドの最終段階です。
ここで買うのは遅いということになります。
暗号通貨などで言うと、どんどん価格が上昇し、普段暗号通貨について話を出さないような人たちまで暗号通貨の話をするような市場が過熱している状況です。
基本原則④平均は相互に確認されなければならない
ダウ理論は初期段階において、工業株価平均と鉄道株価平均で構成されていました。
当時、両者は別々の動き方をするものと認識されており、それらが同じ方向性を示さない限り、本格的な上昇トレンドや下降トレンドとはいえないと考えられました。
これを応用して、現代では複数の市場(あるいは銘柄)で相関性を確認する必要があるとされています。
これは、A通貨とB通貨だけでなく、A通貨とゴールドなどでも相関性がありますので、複数の市場を確認することが重要であると言えます。
本サイトではご紹介しませんが、各通貨同士の相関・逆相関などの関係値を表しているサイトなどもありますので、そういうサイトを活用することも良いでしょう。
基本原則⑤トレンドは出来高でも確認されなければならない
チャールズ・ダウはシグナルを判断するための重要な要素は出来高のことをあげています。
長期トレンドが上昇であれば、出来高は価格の上昇に伴って増加し、調整局面では減少します。
もし価格が上昇していても、出来高の上昇を伴わない場合は、トレンド転換の可能性が示唆されます。
簡単に言うと、価格の上昇時に出来高をチェックし、出来高がしっかりと増えていればその価格の上昇は追っても良し。
ただし、価格が上昇しているにも関わらず出来高が増えていない場合は、その上昇が終わりを迎えつつあり、近々下降トレンドに転換する可能性があるよ。ということです。
基本原則⑥トレンドは転換の明確なシグナルが出るまで継続する
上昇または下降トレンドが開始すると、その動きは継続する性質があります。
トレンドフォローが大事と言われている理由はこの基本原則6のことです。
明確な転換シグナルが発生するまでトレンドは継続していき、高値および安値の切り上げや切り下げというトレンドの定義が崩れたときが転換シグナルになると考えられます。
なお、その転換シグナルについては、調整局面を表す中期トレンドと区別が難しい側面があるため、注意が必要です。
まとめ
ダウ理論についてご紹介してきました。
基本原則の1~6のうち、一番頭に叩き込んで理解していただきたい内容はやはり、基本原則1です。
基本原則1の、
上昇トレンド:連続する高値および安値が、それより前の高値および安値より上に位置する
下降トレンド:連続する高値および安値が、それより前の高値および安値より下に位置する
この2つの事象が崩れた時がトレンドの転換を表し、更にこの基本原則が発生していない場合は相場を静観することが大事であるといえるでしょう。
長期トレードの場合は、利益を伸ばすにしてもマイナススワップの場合、折角トレーリングストップを使って伸ばした利益もマイナススワップで利益が少なくなってしまいます。
もう一つ重要なことは、ストップレベルになります。
ダウ理論を使う上でおすすめの海外FXブローカー
ダウ理論を用いてFXで利益を積み重ねる場合に重要なことは、トレンドが発生している間は常にポジションを保有し続けていくことです。
その為、場合によっては長期でポジションを保有する必要がありますので、
- スプレッドが限りなく狭い
- スワップがプラス、もしくはスワップが発生しない
というブローカーをオススメいたします。
以上のことにより、本サイトでは以下のブローカーをオススメいたします。
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スワップがほとんどの銘柄で発生しないスワップフリーというものが導入されています。
長期でポジションを保有する方には最適です。
もちろんスプレッドも他の海外FXブローカーに比べ狭い為、短期取引・長期取引のどちらにも適しています。
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