相場は常に変動しております。
様々なトレーダーはそのような状況の中、切磋琢磨して利益を積み重ねていくのが普通です。
もし、ローソク足から今後の相場の先行きがわかれば素晴らしいことではないでしょうか?
この問題を解決するには、「酒田五法」は大変オススメなテクニカル分析となっております。
本ページは「酒田五法」の基本、そして(三山、三川、三空、三兵、三法)と呼ばれる5つのローソク足のパターンについてご紹介いたします。
この「酒田五法」のローソク足パターンを活用したトレードの場合、以下の海外FXブローカーがオススメです。
「酒田五法」とは一体なに!?
「酒田五法」とは、江戸時代の天才相場師(今で言うプロトレーダー)で、ローソク足の考案者と言われている「本間 宗久」が考え出したテクニカル分析のことです。
山形県酒田市の出身にちなんで、「酒田五法」と名付けられました。
本間宗久は酒田五法を考案し、ローソク足の考案者であると言われる。しかし、堂島の米市場(堂島米会所)が官許となったのが1730年(享保15年)であり、取引形態が整備されたのは彼の死後と推測され、考案者であることは疑わしいとされる。政商や酒田の大商人の家系から幕府と敵対的な相場には参加すらしなかったのではないかという説まである。また、遺訓とされるものや「本宗莫那剣」「三昧伝」さえ原本の存在が疑われ、「宗久翁秘録」「酒田戦術詳解」「本間宗久相場三昧伝」といった書物が宗久の手になるものとして現在に伝わるが、明治初め以降にまとめられたものとの説もある[2]。
しかし、現在ではこれらの手法が一般に本間宗久が考案したものと信じられ紹介されている。当時の大阪は「天下の台所」と称されるほどの全国の米が集まる先駆的な先物市場であり、堂島(大阪)、蔵前(江戸・東京)の米会所では、後のチャールズ・ダウと並んでテクニカル分析が行われていた。彼の生きた時代から200年以上がたった今も、なおその基本的な手法が「宗久が考案した酒田罫線法」として伝わり、株式相場や商品先物相場などの投機の世界で相場の指標を求める手段として国境を超えて活用されている。
「本間宗久」『ウィキペディア フリー百科事典日本語版』
最終更新日時:2021年12月23日 (木) 16:17(日本時間)
酒田五法の基本
「酒田五法」の基本は、相場に対する心得が重要です。
「酒田五法」の考案者である「本間 宗久」の心得となる「宗久三位伝」は以下の通りです。
宗久三位伝
宗久三位伝「機に待つに即ち、”仁”」
相場は仕掛けるタイミングが重要です。その仕掛けるタイミングが来るのをじっくりと待ちましょう。
宗久三位伝「機に乗ずるに即ち、”勇”」
もし仕掛けるタイミングが来たら、迷うこと無く勇気を持って仕掛けましょう。
宗久三位伝「機に転ずるに即ち、”智”」
次に仕掛ける時の為に、しっかりと気持ちを切り替えておきましょう。
「宗久三位伝」とは、「仁」「勇」「智」の3つが相場で利益を積み重ねるには必要不可欠である。と説いています。
酒田五法「5つの法則」
「酒田五法」では、売買のポジションを取るタイミングを次の「5つの法則」で考えます。
- 三山(さんざん)
- 三川(さんせん)
- 三空(さんくう)
- 三兵(さんぺい)
- 三法(さんぽう)
以下より、ローソク足のパターンをご紹介いたします。
全てを覚える必要はありません。
このローソク足パターンは「酒田五法」にあったのでは?と思いつくことが重要です。
ローソク足のパターンを見てこの考えに行き着くためには、チャートを眺めることが大事です。
ぼーっと眺めているだけでも、おや?と感じることがあります。
とりあえず、以下のバナーの海外FXブローカーを登録して、チャートを表示してじっくり見てみると良いでしょう。
酒田五法「三山(さんざん)」
三山(さんざん)
三山(さんざん)とは、上昇トレンドに現れるローソク足パターンです。山が連なるような形状の為、わかりやすいでしょう。
上昇トレンドであった状況で、上値付近まで3回上昇しては跳ね返され、上昇しきれずに3つの山ができたような形が出現したことが合図で、三山(さんざん)は天井圏を表します。
つまり、そろそろ上昇トレンドは終わって、下がり始める可能性がありますよ。と言えます。
3度目の山の形をしたローソク足ができ、3つの山の安値を結んだ線(ネックライン)を下回った時が売りサインとなります。
このローソク足のパターンは、トリプルトップとも呼ばれております。
なお、3つの山のうち、2つ目の真ん中の山が、1つ目と3つ目の山よりも高くなっているものは、三尊(さんぞん)や、ヘッドアンドョルダー(ヘッドアンドショルダーズトップ)と呼ばれており、これらのローソク足パターンも、3つの山の安値を結んだ線(ネックライン)を下回ったら売りサインと判断できます。
同じようなローソク足パターンで、ダブルトップがあります。
ダブルトップとは、その名のとおり、上値付近まで2回上昇して、跳ね返され、上昇しきれずに2つの山の安値を結んだ線(ネックライン)を下回った時が売りサインとなるものです。
ダブルトップに比べ、天井から跳ね返される回数が多い=強いということにより、こちらの三山(さんざん)=トリプルトップの方が信頼度が高くなります。
逆三山(ぎゃくさんざん)
三山(さんざん)とは反対に、逆三山(ぎゃくさんざん)は下降トレンド時に出現する可能性があるものです。
下降トレンドにあった状況で、下値付近まで3回下降しては跳ね返され、下降しきれずに3つの谷ができたような形が出現したことが合図で、逆三山(ぎゃくさんざん)は大底圏を表します。
つまり、そろそろ下降トレンドは終わって、上がり始める可能性がありますよ。と言えます。
なお、3つの山のうち、2つ目の真ん中の山が、1つ目と3つ目の山よりも高くなっているものは、三尊(さんぞん)や、ヘッドアンドショルダーズトップと呼ばれており、これらのローソク足パターンも、3つの山の安値を結んだ線(ネックライン)を下回ったら売りサインと判断できます。
同じようなローソク足パターンで、ダブルトップがあります。
ダブルトップとは、その名のとおり、上値付近まで2回上昇して、跳ね返され、上昇しきれずに2つの山の安値を結んだ線(ネックライン)を下回った時が売りサインとなるものです。
ダブルトップに比べ、天井から跳ね返される回数が多い=強いということにより、こちらの三山(さんざん)=トリプルトップの方が信頼度が高くなります。
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3度目の谷の形をしたローソク足ができ、3つの谷の高値を結んだ線(ネックライン)を上回った時が買いのサインとなります。
このローソク足のパターンは、トリプルボトムとも呼ばれております。
3度目の谷が出現後、それぞれの谷の高値を結んだネックラインを上に抜けたときが、買いサインとなります。このチャートパターンは、一般的にはトリプルボトムと呼ばれます。
なお、こちらも三山(さんざん)と同じく、3つの谷のうち、2つ目の真ん中の谷が、1つ目と3つ目の谷よりも深い場合は、ヘッドアンドショルダーズボトムと呼ばれており、これらのローソク足パターンも、3つの山の谷の高値を結んだ線(ネックライン)を上回ったら買いサインと判断できます。
同じようなローソク足パターンでダブルボトムがあります。
ダブルボトムとは、その名のとおり、下値付近まで2回下降して、跳ね返され、下降しきれずに2つの山の高値を結んだ線(ネックライン)を上回った時が買いサインとなるものです。
ダブルボトムに比べ、底値から跳ね返される回数が多い=強いということにより、こちらの逆三山(ぎゃくさんざん)=トリプルボトムの方が信頼度が高くなります。
三山(さんざん)も逆三山(ぎゃくさんざん)のどちらもネックラインを割った場合にエントリーをする手法です。
これらのローソク足パターンを使ったトレードを行う場合、ネックラインを割った所に指値を置いておくと良いので、スプレッドが小さい海外FXブローカーがオススメです。
Exness(エクスネス)の場合、ほとんどの銘柄のスプレッドが極狭の為、ピンポイントを狙ったエントリーが可能です。
ストップレベルもほとんどの銘柄が0になった為、暗号通貨やメジャー通貨、金銀、指数など様々な銘柄で応用出来るでしょう。
easyMarkets(イージーマーケッツ)の場合は、easyTeadeやdealCancellationを使えば損失を限定したトレードが出来ますので安心です。
酒田五法「三川(さんせん)」
三川(さんせん)とは、大きめの陽線と陰線、もしくは反対に陽線と陰線の間に、極線(コマ)という、実体の狭いローソク足や十字線が現れた状態で、この3本のローソク足から相場の転換点を判断することが出来るものです。
よくあるパターンとして、「三川宵の明星(さんせんよいのみょうじょう)」と、「三川明けの明星(さんせんあけのみょうじょう)」があります。
三川宵の明星(さんせんよいのみょうじょう)
上昇トレンド中で陽線が出現し、少し離れた上の位置に窓(空)を開けて極線(コマ)や十字線が現れ、その後、同じように少し下に離れた下の位置に窓(空)を開けて陰線が出るパターンのことを三川宵の明星(さんせんよいのみょうじょう)と言い、上昇トレンドが終了し、売りのサインであるといえます。
なお、窓(空)とは1つ前のローソク足の終値と、当日の始値が全く重ならない状態で、俗に言う「窓が開く」ということです。
窓(空)だけでなく、強い上昇の後に天井付近のローソク足が、上ヒゲが長く実体が短い逆ハンマーような形になるピンバーとなるときは、海外では「シューティングスター」と呼ばれています。
このシューティングスターも酒田五法とおなじように売りのサインと判断することが可能です。
三川明けの明星(さんせんあけのみょうじょう)
三川宵の明星(さんせんよいのみょうじょう)と全く逆のローソク足パターンのことを、三川明けの明星(さんせんあけのみょうじょう)と言います。
下降トレンド中に陰線が出現し、少し離れた下の位置に窓(空)を開けて極線(コマ)や十字線が現れ、その後、また同じように少し離れた上の位置に窓(空)を開けて陽線が出るローソク足パターンのことを、三川明けの明星(さんせんあけのみょうじょう)と言い、下降トレンドが終了し、買いのサインであるといえます。
窓(空)に関わらず、強い下落後に大底付近となるローソク足が、下ヒゲが長く実体が短いピンバーとなるような形になるときは、海外では「ハンマー」と呼ばれ、酒田五法と同様に買いのサインと判断することが可能です。
三川宵の十字星(さんせんよいのじゅうじぼし)
三川宵の明星(さんせいよいのみょうじょう)で、2本目のローソク足が十字線のときは、強力な売りサインであると判断できます。
このように窓(空)が大きく開き、上髭が長いローソク足が現れて、窓(空)を埋める方向に動く場合はトレンドの転換期と捉えることがよくあります。
そのため、十字線の次のローソク足が窓(空)開けて更に陽線と続く場合は、上昇の勢いがまだ続く強い状況であるということが考えられることから買いサインとなり、後ほどご紹介する三空踏み上げ(さんくうふみあげ)に続くローソク足のパターンを形成する可能性があることを想像するようにします。
三川明けの十字星(さんせんあけのじゅうじぼし)
三川明けの明星(さんせんあけの明星)で、2本目のローソク足が十字線のときは、強力な買いサインであると判断できます。
このように窓(空)が大きく開き、下髭が長いローソク足が現れて、窓(空)を埋める方向に動く場合はトレンドの転換期と捉えることがよくあります。
そのため、十字線の次のローソク足が窓(空)開けて更に陰線と続く場合は、下降の勢いがまだ続く弱い状況であるということが考えられることから売りサインとなり、後ほどご紹介する三空叩き込み(さんくうたたきこみ)に続くローソク足のパターンを形成する可能性があることを想像するようにします。
三川上放れ二羽烏(さんせんうわばなれにわがらす)
三川上放れ二羽烏(さんせんうわばなれにわがらす)とは、大きな陽線の後に、窓(空)が上向きに開き陰線となり、更に次のローソク足も窓(空)が上向きに開いたにも関わらず、次のローソク足で、一つ前のローソク足安値を下回り終了し、陰線となったローソク足パターンのことを言い、売りサインであると判断することが出来ます。
このローソク足パターンは短い時間足でもよく現れます。
その為、スプレッドとストップレベルが出来る限り小さい方が優位にエントリーが可能です。
Exness(エクスネス)の場合、ストップレベルがほとんどの銘柄が0になった為、極線・十字線を割った所にストップを置くことが可能です。
easyMarkets(イージーマーケッツ)の場合は、easyTeadeやdealCancellationを使えば損失を限定したトレードが出来ますので安心です。
酒田五法の使い方(三山(さんざん)・三川(さんせん)まとめ)
「酒田五法」の5つの法則のうち、
- 三山(さんざん)
- 三川(さんせん)
の2つのローソク足パターンについてご紹介してきました。
残り3つのローソク足パターンにつきましては次回ご紹介いたします。
ご紹介前にもお伝えしましたとおり、全てのパターンを覚えることは困難ではありますが、此のローソク足のパターンは酒田五法の中に当てはまるかも?と考えつくことが重要です。
考えついてしまえば、本サイトを参考にして、「酒田五法」のローソク足パターンに合致した場合は、その考えに従うことで、しっかりとした理由を持った状態で相場に向き合うことが可能となります。
是非、本サイトをブックマークに入れて、いつでも振り返りが出来るように閲覧することをオススメいたします。
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